はじめまして
今日はいよいよ犬がやってくる日。母と車で羽田に向かった。
犬は「貨物」なんだそうで、旅客ターミナルから離れた貨物ゲートでの出迎えとなる。
以前、はやり仔犬を受け取るために貨物ゲートへ行ったことがある友人から、
「貨物ゲートはとってもわかりにくい場所にあるから、事前によーく調べておかないとダメよ」
と言われていたこともあって、Webで確認しておいたのだが、ホントにわかりにくかった! 調べないで行ったら、羽田周辺を少なくとも2、3週はすることになっただろう。
仔犬を空港で待たせてはいけないと、早めに家を出たので、飛行機の到着時刻よりもずいぶん前に貨物ゲートに来てしまった。
旅客ターミナルのようにレストランやおみやげ屋さんがあるわけでもなく、殺伐とした待合室で時を待つ。
どんな子かなぁ。かわいい子だといいな。元気だといいな。でも元気すぎると手を焼いちゃうかな。ほどよく元気だといいな。そんな期待と不安で、だんだんドキドキしてきた。
この緊張感、何かに似ている気がする。あ、産婦人科の待合室で我が子が産まれるのを待つパパみたいじゃないか? といっても、子持ちのパパになったことはないので断言はできないが、たぶんこんな感じなんじゃないかと思う。
そんなことを考えながら待つこと1時間。ようやくゲートの奥からオレンジ色のカゴが出てきた。
「はじめまして」と手を差し伸べてみたが、ワンコはじっとしたまま動かない。住み慣れた家と家族から離れ、飛行機で運ばれ、知らない人間に出会い、不安でいっぱいの顔をしている。
いたいけなワンコ、よろしくね。仲良くしようね。
初対面でいきなりハートをギュッとわしづかみにされた私だった。
「ほら、見て見て、とってもかわいいよ」
早くも親バカの気配を漂わせる私に促され、母が発した第一声は、
「デカい」
確かに思ったより大きいぞ。生後2ヶ月ってこんなもんだっけ?
まあ、いいじゃないか、デカくったって。かわいいんだから(親バカ)。
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