水泳教室の先輩・後輩(後編)
ぷう助クンと水泳教室に行った正太郎。初めてのプールに戸惑うぷう助クンを見て、
「ボクってもしかして泳ぎが上手い?」
と自信を持ったのだろうか。
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ついにライフジャケットを外して泳げるようになった。
正太郎は褒められると伸びるタイプのようだ。インストラクターのお姉さんが「わーっ、正ちゃん! すごいよ!!」と大絶賛してくださるので、最初は前脚で水をバシャバシャ叩いていたが、スムーズなフォームを習得するまでそう時間はかからなかった。
よかった。4回も通わせた甲斐があったわ。しみじみと喜びに浸る私の前で、驚愕の光景が繰り広げられたのは、その数分後だった。
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正太郎に取って来させるつもりで、オモチャのボールをプールに投げ入れた瞬間、水に飛び込んだトイプードルが1匹。
それは正太郎ではなく、なんとぷう助クンだったのである!
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ボールをくわえたら、ターンをして……、
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戻ってきた~っ!
ライフジャケットも着ずに、スイスイと泳ぐぷう助クン。一同は呆気に取られ、その後拍手の嵐がプールに響いた。
実はぷう助クン、ボールのトッテコイ遊びが大大大好きなのである。飼い主のぽりちゃんによると、不眠不休でトッテコイを続けるらしい。私がぷう助クンちに行ったときも、延々とトッテコイを強要されたっけ。トッテコイマニアのぷう助クンにしてみたら、投げられたボールを見れば、それが水の中だろうがなんだろうが、反射的に追っかけずにはいられなかったのだろう。
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それ以来、ボールを投げられれば快調に泳ぐぷう助クン。正太郎は後ろからついていくのがやっとだ。
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練習後の温泉でも、ボールを離さないぷう助クンの隣で、ショックを隠せない正太郎。
「水泳においてはボクのほうが先輩のはずなのに……」
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「もっと泳ぎが上手くなりた~い!」
悔しかったかもしれないけど、これもいい経験だよ。敗北の味を知ることで男は成長するんだから。いい男めざしてガンバレ正太郎!
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よーい、
スタート!
快調なすべり出しです。
がんばれがんばれ。
必死な表情ですね。
ゴール!


